プロジェクトのコンセプト、作品と作家についてご紹介いたします。
陶芸家伊藤秀人と協力し、新たなやきものの価値を創出する試みとして、立体造形でありながら平面作品として美的に成立することに主眼を置き青磁作品を制作しました。
制作に当たり、東洋古美術の古典的方法論を用い、そこより逸脱しないことに最も腐心しました。従って、21世紀ならではの表現方法でありながら、内実は古典に立脚しているのが特長です。
青磁から感じる美感には歴史上の膨大な時間が凝縮されており、自然界の理、その美しさに感動する人の心を依代として発展してきたのが青磁です。そのような素材を、絵画的な画面として、あえて平面に焼き付けることにより、やきものの範囲に収まらない美しさを探求しました。
狙いとしては、20世紀の抽象表現主義に於ける色彩への没入感を、それより小さな画面で表出することにあり、また言語的な情報を介さずにシンプルに美しいものを造るということに注力した作品となっています。
2025. 3. 8 - 3. 10 ART FAIRTOKYO 2025 ブース:S001, 2025. 4.24 - 26 RYUSENDO GALLERY