【連載】CELADON:FLATのあるお宅 vol.3 本城直季様

CELADON:FLAT購入者インタビュー

——本日はインタビューをお受けくださりありがとうございます。

——まず始めに、簡単な自己紹介をお願いいたします。お仕事やご趣味などについて教えていただけますか?

はい、僕は京都府の天橋立あたりの出身です。現在会社を経営しておりまして、広告関係の会社をやっております。

ストーリーがあるものが好きで、ヴィンテージウォッチの蒐集などをしています。時計以外の趣味としては、雑貨とか空間を彩るものを買って空間を作っていくのが好きですね。例えばキッチンに下げているライトは、もともと100年前のドアノブで、そこにガラスのLED電球をつけて、3つ繋げて作っています。

昔からそういう風に自分仕様にカスタマイズしたり、好きな物を集めています。その過程で家具屋さんとか、プロの専門家を巻き込んで一緒にくみ上げていくことが好きですね。

私は広告といういわゆるコミュニケーションの設計を自分のフィールドにしていて、妻は食品の商品開発の仕事をしているので、私も妻も企画やものづくりの工程を定義していく設計が得意ということもあります。この自宅は数年前に中古で購入し、内装をフルリノベーションして自分たちで空間を設計をして作りました。

 

——そうでしたか。とてもおしゃれなお宅で驚いています。

いえいえ、おしゃれな方はいっぱいいらっしゃるので。

趣味の延長でいうと、今は別荘を建てようと思っていて外観や内観の構想を練っています。別荘だと生活空間とは異なって、いろいろ遊べるので、例えばアートを主軸にした空間設計をしたら面白いなと思っています。

 

——アートにはもともと興味があったのでしょうか?

僕は、美術品というのは親が一切持っていない家庭で育ったんですけど、田舎なものですから家に蔵があって、蔵の中には江戸時代だとかそれより前の古い器なんかもありました。

歴史的・伝統的なものを大切にする感覚のある京都の日本海側に位置し、『古事記』や『丹後風土記』にも書かれている古代の神話に由来する天橋立がある丹後が地元ということもあってか、何百年、何千年と古来から現在までつながる時間軸やその世界観は自分にもあるように思います。それで、古いものや文化的なことにも興味を持ちやすいのかもしれません。

でも、僕自身よりも、妻の家族からの影響もあると思います。妻のお母さんが女子美術大学の染織専攻出身で、柚木沙弥郎さんのお弟子さんだったそうです。

ゆりさん(奥様):私の実家は色んなアート作品やテキスタイルのものなどが溢れている家でしたね。

——それを聞いて納得しました。それでは本格的にアートを買われたり、蒐集し始めたのは年齢を重ねてからでしょうか?

そうですね、結婚してから、この何年かになりますね。やっぱり独身の時は、その空間に対するこだわりがあってもそれを共有できない寂しさがありました。結婚してから居住空間を2人で作っていくなかでアートを買ったりして彩りを差していっている感じです。

——生活のなかでどのように楽しんでいらっしゃいますか?

そうですね、CELADON:FLATは思考するきっかけをくれるんです。

アートのなかから単にアイデアをもらうのではなくて、その作品が作られた時代背景だとか、どういう流れでそれが構成されてきたのかということを言語化しながらビジネスのなかに応用していくことが大切だなと考えていますので。

だから、単に見た目が美しい、作品の雰囲気が良いだけでなく、アカデミックに物事を整理させてくれたり、考えさせてくれるような気づきを与えてもらっています。

それと、自分にとってなにか新しい気持ちにさせてくれる、今日はなにか気持ちがいいなという気分にもさせてくれますね。

CELADON:FLATは”光”がキーワードな気がしていて。ちょうどここ(CELADON:FLATの掛けてある場所)が北東で朝日が入ってくるので、自然光で綺麗に作品が見えて、とても気持ちのよい朝が迎えられています。

 

——仰る通り、自然光で作品を観る、ということが大事ですね。CELADON:FLATを今年の4月に護国寺のお茶会で掛けたのですが、横の窓から自然光が差し、床の間にも良く映えました。

(2025年4月、護国寺で行われた江戸千家十一代家元 新柳斎宗雪宗匠の襲名祝賀茶会、繭山龍泉堂担当茶席にて撮影)

すごい。

良いですね。こういう空間、別荘にも作りたいよね。

 

——CELADON:FLATを他の方にお勧めする機会があるとしたら、どのようにお声掛けしますか?

いわゆる美術品という“高尚なもの”として捉えるのではなくて、室内を彩る壁紙や観葉植物を買うような感覚でいいと思います。自分にとって何か気持ちいいな、とか、気づきを与えてくれるような、そんなコンフォータブルな空間にしてくれるものとして捉えてはどうでしょう?

だから家づくりをしている友人とかに紹介したいですね。我が家に遊びにきてくれた友人がCELADON:FLATを観て、いいねって言ってくれますよ。作品と一緒に過ごしてもらってその空間を体験してもらうというのがポイントかもしれないですね。

そして、他のアート作品と違うのは、やきものだから劣化しないこと。絵画のように色落ちしないし、日光の影響も気にしなくてよいし、季節問わず掛けたままにできる。

それと、CELADON:FLATが我が家にやって来たときから貫入が増えています。

(じっと見る)

——本当ですね。貫入が増えるほど釉層が重層的見えて立体的になっていきますね。

“育っていくアート”という意味で、盆栽と似てる気がしています。

過去にHERMÈSが東京国立博物館の表慶館で『エルメス「レザー・フォーエバー」』(2014年)という展覧会をやったときに、盆栽とエルメスバッグでインスタレーションをしていました。要するにバッグも盆栽のように育っていきますよね、というメッセージでした。

作られたものってどうしても買って終わりになることが多いんですよね。そのときの買った時の気持ちの納得感がお金を払って終わりになるが、作品が育っていってくれると、その時間軸も楽しめて自分のなかの購入時の気持ちがずっと継続するので納得感が持てます。

あとは、貫入が入る音がすごく良かった。すごく感動しました。

——窯から出したてはガラス質の釉薬の層に貫入というヒビが入るのですが、そのときに鳴る高い音を収音しています。

音がするって凄いと思っていて。綺麗な音で、リラクゼーション効果もすごくありますよね。愛着が湧きましたし、作品も生きているんだなと思いました。

 

——ありがとうございます。

——検討中ではありますが、今後は、フランスなどヨーロッパでの展示や、ニューヨークにも作品を持っていきたいと考えています。応援よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

田中 成之 Shigeyuki Tanaka

RYUSENDO GALLERY ディレクター
1982年生まれ。2005年、成城大学文芸学部芸術学科卒業。
同年、株式会社繭山龍泉堂に入社。

ABOUT THE ARTIST

伊藤秀人 Ito Hidehito

1971年岐阜県多治見市生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所を修了。国内外の公募展で賞を受賞し、2014年第61回日本伝統工芸展では宮内庁買上げ、2017年には日本陶磁協会賞を受賞。特に青磁作品の制作を得意とし、その古典的な技術の探究と表現に力を入れている。
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WORKS

伊藤秀人 : No. 74 / Type-S

No. 74 / Type-S

伊藤秀人 : No. 55 / Type-VC

No. 55 / Type-VC

伊藤秀人 : No. 83 / Type-CG

No. 83 / Type-CG

伊藤秀人 : No.69 / Type-C

No.69 / Type-C

伊藤秀人 : No.65 / Type-S

No.65 / Type-S

伊藤秀人 : No. 68 / Type-VS

No. 68 / Type-VS

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